競馬でマルチ投票を活用しよう

競馬でマルチ投票を活用しよう

競馬を知りたい

先生、競馬の『マルチ』ってどういう意味ですか?

競馬研究家

簡単に言うと、選んだ馬たちの順番を入れ替えて、たくさんの組み合わせを一度に買える投票方法だよ。例えば、馬単で1着と2着を予想する時に、マルチで買えば、1着と2着の馬を入れ替えた組み合わせも同時に買えるんだ。

競馬を知りたい

つまり、1着にA馬、2着にB馬を選ぶと、B馬が1着、A馬が2着の組み合わせも買えるってことですか?

競馬研究家

その通り!だから、当たる確率は上がるけれど、その分、買う金額も増えることになるね。馬単ながしだと2倍、3連単軸1頭ながしだと3倍、3連単軸2頭ながしだと6倍になるんだよ。

マルチとは。

競馬の用語で「マルチ」というものがあります。これは「マルチ投票」を略した言葉で、3連単や馬単の「ながし投票」で使う方法です。マークシートのマルチの欄に印を付けるだけで、軸となる馬と相手の馬の順位を入れ替えた組み合わせも一緒に買えるようになります。例えば、1番の馬を軸にして、2番と3番の馬を相手に流す場合、通常は1-2、1-3の2つの組み合わせだけですが、マルチにすると2-1、3-1も加わって合計4つの組み合わせになります。つまり、馬単ながしでは買い目が2倍になります。3連単で軸が1頭のながし投票では買い目が3倍、軸が2頭のながし投票では買い目が6倍になります。

マルチ投票とは

マルチ投票とは

競馬で馬券を買うとき、複数の組み合わせを一度に購入できる便利な方法があります。それがマルチ投票です。正式には「マルチ投票」と呼ばれ、馬券の種類によっては「ながし投票」と合わせて使います。

ながし投票というのは、軸となる馬を決め、その軸馬が指定した着順に入ると仮定して、相手となる馬を選び、それらの組み合わせで購入する投票方法です。例えば、1着を軸とする3連単ながしであれば、軸馬が1着に入り、相手馬が2着と3着のどれかの組み合わせで的中となります。

ここでマルチ投票を組み合わせると、軸馬と相手馬の着順を入れ替えたすべての券を一度に購入できます。具体的な例として、3連単の1頭軸ながしでマルチ投票を使った場合を考えてみましょう。軸馬を1番、相手馬を2番と3番に選んだとします。マルチ投票を使わない場合は、1番-2番-3番の組み合わせだけを購入することになります。しかし、マルチ投票を使うと、1番-2番-3番だけでなく、1番-3番-2番、2番-1番-3番、2番-3番-1番、3番-1番-2番、3番-2番-1番のすべての組み合わせが自動的に購入されます。

このように、マルチ投票を使うことで、的中する確率を高めることができます。また、買い間違いや買い忘れを防ぐ効果もあります。通常、複数の組み合わせを購入する場合、一つずつマークシートに記入していくため、マークミスや買い忘れのリスクがあります。しかし、マルチ投票なら一度の操作でまとめて購入できるので、ミスを減らし、スムーズに投票できます。特に、時間がない時や急いでいる時に便利です。

マルチ投票は、競馬をより楽しむための便利な機能の一つです。ぜひ活用してみてください。

投票方法 軸馬 相手馬 購入組み合わせ
ながし投票(マルチなし) 1 2, 3 1-2-3
マルチ投票 1 2, 3 1-2-3, 1-3-2, 2-1-3, 2-3-1, 3-1-2, 3-2-1
マルチ投票のメリット
的中する確率を高める
買い間違いや買い忘れを防ぐ
ミスを減らし、スムーズに投票できる

買い目の数

買い目の数

競馬で馬券を買う際、「流し」という買い方がよく使われます。これは、軸となる馬を決め、その馬が1着か2着、あるいは3着以内に入ると予想し、他の馬と組み合わせて馬券を購入する方法です。軸馬が1頭の場合を「軸1頭ながし」、軸馬が2頭の場合を「軸2頭ながし」と呼びます。

この流し買いをする際に、「マルチ」と呼ばれる買い方があります。マルチ投票とは、選んだ軸馬と相手馬の組み合わせを、軸馬と相手馬を入れ替えた組み合わせもすべて購入する買い方です。例えば、馬単(1着と2着を順にあてる馬券)の軸1頭ながしで、1番を軸馬、2番と3番を相手馬とした場合、通常は「1番-2番」「1番-3番」の2点を購入します。しかし、マルチ投票にすると、「2番-1番」「3番-1番」も追加され、合計4点となります。軸馬が1頭の馬単ながしでは、マルチ投票にすると買い目の数は2倍になります。

3連単(1着、2着、3着を順にあてる馬券)の場合も同様です。軸1頭ながしで、軸馬1頭、相手馬2頭を選択した場合、通常は軸馬を先頭に固定した2点の組み合わせです。しかし、マルチ投票を選択すると、軸馬が2着や3着に来る組み合わせも購入することになるため、買い目の数は3倍の6点になります。軸2頭ながしの場合は、さらに買い目の数は増えます。軸馬2頭、相手馬1頭の場合、通常は2点ですが、マルチ投票にすると軸馬同士の組み合わせ、そして相手馬が1着になる組み合わせもすべて購入するため、6倍の12点になります。

このように、マルチ投票は買い目の数が通常の投票より多くなります。そのため、購入金額も増えますが、その分、的中する確率も上がります。軸馬の選択に自信があり、多少金額をかけても的中させたい場合に有効な買い方と言えるでしょう。

券種 軸馬 相手馬 通常投票 マルチ投票 倍率
馬単 1頭 2頭 1-2, 1-3 (2点) 1-2, 1-3, 2-1, 3-1 (4点) 2倍
2頭 1頭 1-2, 2-1 (2点) 1-2, 2-1 (2点) 1倍
3連単 1頭 2頭 1-2-3, 1-3-2 (2点) 1-2-3, 1-3-2, 2-1-3, 2-3-1, 3-1-2, 3-2-1 (6点) 3倍
2頭 1頭 1-2-3, 2-1-3 (2点) 1-2-3, 1-3-2, 2-1-3, 2-3-1, 3-1-2, 3-2-1 (6点) 3倍
3連単 2頭 1頭 1-2-3, 2-1-3(2点) 1-2-3, 1-3-2, 2-1-3, 2-3-1, 3-1-2, 3-2-1 (6点) 6倍

マルチ投票のメリット

マルチ投票のメリット

多くの組み合わせで馬券を購入できるマルチ投票は、的中する見込みを高める上で大きな利点があります。軸とする馬と相手となる馬の着順を入れ替えた組み合わせを全て購入するため、軸馬の着順が何であっても的中する機会が生まれます。実力が拮抗しているレースや、レース展開を読むのが難しいレースでは特に効果を発揮します。例えば、1着と2着を当てる馬単で、本命馬と対抗馬の2頭を軸と相手としてマルチ投票すれば、本命馬が1着、対抗馬が2着の組み合わせと、対抗馬が1着、本命馬が2着の組み合わせの、二つの組み合わせを購入することになります。どちらの馬が1着になっても的中となるわけです。

また、マルチ投票は馬券の購入ミスや買い忘れを防ぐ効果も期待できます。複数の組み合わせをまとめて購入するため、うっかり買い間違えたり、購入し忘れたりする危険性を減らすことができます。例えば、3連単で複数の組み合わせを購入する場合、一つずつマークシートに記入していくと記入ミスや買い忘れのリスクがありますが、マルチ投票であれば、軸馬と相手馬を指定するだけで複数の組み合わせを一度に購入できるので、ミスや買い忘れを防ぐことができます。

さらに、マルチ投票は馬券購入の手間を省くという利点もあります。複数の組み合わせを一つずつ購入する必要がないため、馬券購入にかかる時間を短縮できます。時間が限られている時や急いでいる時には特に役立ちます。例えば、競馬場や場外発売所で、窓口が混雑している時間帯でも、マルチ投票であればマークシートへの記入が簡略化されるため、比較的早く馬券を購入することができます。

このように、マルチ投票は的中確率の向上、購入ミスや買い忘れの防止、購入の手間削減といった様々な利点を持っています。競馬を楽しむ上で、これらのメリットを理解し、戦略的にマルチ投票を活用することで、より良い結果に繋がる可能性が高まります。

マルチ投票の利点 説明
的中する見込みを高める 軸馬と相手馬の着順を入れ替えた組み合わせを全て購入するため、軸馬の着順に関わらず的中機会が増える。実力が拮抗しているレースや展開が読みにくいレースで効果的。 馬単で本命馬と対抗馬を軸と相手にしたマルチ投票の場合、本命馬1着-対抗馬2着と対抗馬1着-本命馬2着の2つの組み合わせを購入。
馬券の購入ミスや買い忘れを防ぐ 複数の組み合わせをまとめて購入するため、買い間違えや買い忘れのリスクを軽減。 3連単で複数の組み合わせを購入する場合、マルチ投票だと軸馬と相手馬を指定するだけで一度に購入できるのでミスや買い忘れを防げる。
馬券購入の手間を省く 複数の組み合わせを一つずつ購入する必要がなく、時間を短縮できる。 競馬場や場外発売所の混雑時でも、マルチ投票はマークシート記入が簡略化されるため早く購入できる。

マルチ投票のデメリット

マルチ投票のデメリット

たくさんの買い目をまとめて購入できるマルチ投票ですが、いくつか注意すべき点があります。まず、どうしても購入金額が大きくなってしまうことが挙げられます。マークシート式の投票カードで馬券を買う場合を想像してみてください。買い方を一つずつマークするよりも、多くの組み合わせを一度にマークすれば、当然必要な金額は多くなります。例えば、単勝で1頭の馬券を買うのと、3連単でたくさんの組み合わせを買うのでは、支払う金額は大きく変わってきます。

二つ目の注意点として、せっかく当たっても配当金が少ないことが挙げられます。これは、マルチ投票の仕組みと深く関わっています。マルチ投票では、複数の買い目をまとめて購入するため、一つ一つの買い目の的中確率は上がりますが、同時に的中した場合の配当金は下がってしまうのです。特に、多くの人が注目している人気のある馬同士の組み合わせで的中した場合、配当金は思っていたよりも少なくなる傾向があります。競馬は、予想が難しいほど、そして当たる人が少ないほど配当金が高くなる仕組みです。たくさんの買い目をまとめて買うマルチ投票では、必然的に的中確率が上がってしまうので、高額配当を狙うのは難しくなります。

もし高い配当金を狙いたいのであれば、マルチ投票以外の方法を検討する方が良いでしょう。例えば、軸となる馬を決めて、その馬と他の馬との組み合わせで馬券を買う「ながし」や、選んだ馬が1着になれば良い「単勝」、1着から3着以内に入れば良い「複勝」など、様々な投票方法があります。これらの投票方法は、マルチ投票に比べて的中させるのは難しいですが、当たった時の喜びは大きく、高額配当も夢ではありません。自分の予算や目標に合わせて、最適な投票方法を選びましょう。競馬は予想だけでなく、馬券の買い方にも戦略が必要なのです。

マルチ投票の注意点 詳細
購入金額が大きくなる 多くの組み合わせを一度にマークするため、必要な金額が多くなる。
配当金が少ない 複数の買い目をまとめて購入するため、的中確率は上がるが、配当金は下がる。特に人気馬同士の組み合わせで的中した場合、配当金は少なくなる。
高額配当を狙うのが難しい マルチ投票は的中確率が高くなるため、高額配当を狙うのは難しい。

まとめ

まとめ

競馬の楽しみ方のひとつに、複数の組み合わせを一度に購入できる「まとめ買い」があります。これは、軸となる馬を決め、その馬と相手となる複数の馬との組み合わせを、あらゆる着順で網羅して購入する方法です。例えば、軸馬を1着と想定して相手馬を2着に予想する場合だけでなく、相手馬が1着、軸馬が2着となる場合もまとめて購入します。

この買い方の大きな利点は、的中する可能性を高められることです。軸馬が1着でなくても、2着や3着であっても、相手馬との組み合わせが的中すれば配当を得ることができます。軸馬の調子を見誤った場合でも、相手馬が上位に食い込めば的中となるため、予想の幅が広がります。また、買い間違いや買い忘れを防ぐことができ、馬券購入の手間を省ける点も魅力です。

しかし、注意すべき点もあります。購入点数が増えるため、必要な金額も多くなります。予算をオーバーしないよう、組み合わせる馬の数を調整するなど、計画的な購入が大切です。また、的中した場合でも、通常の買い方に比べて配当は低くなる傾向があります。これは、複数の組み合わせを購入するため、的中時の払い戻し金が分散されるためです。

まとめ買いは便利な買い方ですが、競馬には他の投票方法も多数存在します。単勝や複勝といったシンプルなものから、3連単のような高配当を狙えるものまで、様々な方法があります。自身の予想や予算、そして競馬に対する考え方などに合わせて、最適な方法を選びましょう。競馬は馬券の購入に費用がかかります。適度な金額で楽しみ、のめり込み過ぎないように注意することが大切です。未成年の方は馬券を購入できません。また、馬券購入はあくまでも自己責任です。くれぐれも無理のない範囲で競馬を楽しみましょう。

項目 内容
メリット
  • 的中する可能性を高められる
  • 馬券購入の手間を省ける
デメリット
  • 購入点数が増えるため、必要な金額も多くなる
  • 通常の買い方に比べて配当は低くなる傾向
その他
  • 競馬には他の投票方法も多数存在する
  • 適度な金額で楽しみ、のめり込み過ぎないように注意
  • 未成年の方は馬券を購入できません
  • 馬券購入はあくまでも自己責任