
競馬の基礎知識:国産馬とは?
競馬において、馬がどこで生まれたか、どのような血筋を引いているかはとても大切です。その中で「国産馬」とは、読んで字のごとく日本で生まれた馬のことを指し、外国で生まれた「外国産馬」と区別するために使われます。では、日本で生まれた馬は全て国産馬かというと、そう単純ではありません。実はいくつか例外があり、それを知ることで国産馬の定義をより深く理解することができます。
基本的には、日本で生まれ育った馬は国産馬と認められます。しかし、例外として、種付けのために一時的に外国へ渡った牝馬が、外国へ行く前に日本で種付けして子を宿し、外国で出産した場合、その年の12月31日までに日本へ戻ってくれば、その子馬も国産馬として扱われます。ただし、これは繁殖牝馬の血統登録を管理する公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに登録されている牝馬に限られます。
また、外国で種付けされた繁殖牝馬が日本へ輸入され、日本で産んだ馬も、今では国産馬として扱われます。つまり、外国で種付けされて日本で生まれた馬も国産馬なのです。このように、外国の血統を持つ馬であっても、一定の条件を満たせば国産馬として認められることがあります。これらの規定があることで、より多くの馬が日本の競馬で活躍する機会が広がっていると言えるでしょう。