落鉄

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レースに関する用語

競馬における落鉄の影響

競馬において、「落鉄」とは、競走馬のひづめを守るために装着された、U字型の金属製の「蹄鉄(ていてつ)」が外れてしまうことを指します。蹄鉄は、人間でいう靴のような役割を担っており、馬が速く、そして安全に走ることができるよう、蹄(ひづめ)を保護する重要な役割を担っています。 蹄鉄が外れてしまう、つまり落鉄してしまう原因は様々です。他の馬と接触してしまったり、コースの状態が悪かったり、あるいは蹄鉄を固定する釘が緩んでしまったりすることで、落鉄が発生します。落鉄は、レースが始まる前、レースの最中、そしてレースが終わった後など、どのタイミングでも起こる可能性があります。 落鉄は、馬の走り、ひいてはレースの結果に大きな影響を与えることがあります。蹄鉄がない状態で走ると、馬は蹄(ひづめ)に痛みや違和感を感じ、本来の力を発揮できなくなることがあります。バランスを崩しやすくなるばかりでなく、蹄を傷つけてしまう恐れもあります。軽度の落鉄であれば、そのまま走り続ける馬もいますが、重度の落鉄の場合、競走中止となるケースもあります。 蹄鉄は、馬にとって大変重要な物です。落鉄は、馬の安全を守るためにも避けなければなりません。そのため、厩務員(きゅうむいん)は、日頃から蹄鉄の状態を入念にチェックし、レース前にしっかりと固定されているかを確認します。また、レース後にも蹄鉄の状態を確認し、必要に応じて新しい蹄鉄に交換します。こうした厩務員(きゅうむいん)による細やかな管理があってこそ、競走馬は安全に走ることができるのです。落鉄は、競馬において決して軽視できない事象と言えるでしょう。