
発走除外:競馬の基礎知識
競馬において、出走を取り消されることを「発走除外」と言います。これは、レース直前のパドックや馬場入場後、そしてゲートインまでの間で発生する様々な問題が原因で起こります。
まず、パドックや馬場入場後に馬が怪我をしてしまうケースが挙げられます。例えば、他の馬と接触したり、急に暴れたりすることで、足を痛めてしまうなどのアクシデントが起こる可能性があります。このような場合、競走馬の安全を守るために、獣医師の診断に基づき出走を取り消すことがあります。
次に、ゲートインを嫌がる馬も発走除外となることがあります。競馬では、すべての馬がゲートと呼ばれる枠の中にきちんと入ってからレースがスタートします。しかし、ゲートに入るのを怖がる馬や、どうしても入ろうとしない馬もいます。このような馬を無理やりゲートに入れるのは危険なため、発走除外と判断されるのです。
また、ゲート内で暴れたり、枠から飛び出してしまうなど、馬が興奮状態になってしまった場合も発走除外となります。このような状態の馬は、自身や他の馬を傷つけてしまう可能性があるため、レースに出走させることはできません。
発走除外は、馬券を購入した人にも影響を与えます。発走除外となった馬の馬券は払い戻しとなります。これは、予期せぬ出来事であり、馬券の購入者にとっては残念な結果となりますが、公正なレース運営と競走馬の安全を守るためには必要な措置と言えるでしょう。
このように、発走除外は馬の安全やレースの公正さを守るための重要なルールです。競馬ファンとしては、発走除外となる様々な原因や、それが馬券に及ぼす影響について理解しておくことが大切です。