
競馬用語「アラアラ」を解説
競馬の世界でよく聞かれる「あらあら」という言葉。これは、競走馬が走る途中で、力尽きようとしている状態を表す言葉です。まるで息が苦しくなり「あらあら」と弱音を吐いているかのような様子から、この表現が生まれたと考えられています。
この「あらあら」という言葉の明確な起源ははっきりとはしていません。恐らく、馬が苦しそうにしている様子を表現するために、競馬に携わる人々の間で自然と使われ始めたのでしょう。馬の息遣いや足取り、首の動きなど、様々な兆候から、経験豊富な人たちは馬の疲れを見抜きます。そして、その様子を一言で表すのに「あらあら」という言葉がぴったりだったのかもしれません。
実況中継をする解説者や新聞記事を書く記者も、レースの状況を伝える際に「あらあら」をよく使います。例えば、「最後の直線に入ったところで、先頭の馬がアラアラになってしまいました」のように使われます。これは、レース展開の重要な局面を説明する上で欠かせない表現です。また、騎手がレース後に感想を話す時にも、「今日は4コーナーで少しアラアラになってしまいました」のように使われます。
「あらあら」は馬の状態を的確に表すだけでなく、聞く人にレースの緊迫感や馬の苦闘を伝える効果的な言葉です。競馬ファン同士の会話でも、「今日のあの馬、最後はあらあらだったね」といった具合に、レースを振り返る際によく使われます。このように、「あらあら」という言葉は、競馬の世界で広く使われており、レース展開を理解する上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。