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競馬用語「親子どんぶり」とは?

競馬の世界には、独特な表現がたくさんあります。その一つに「親子どんぶり」という言葉があります。これは、同じ競走に、同じ馬の持ち主、もしくは同じ訓練場所にいる馬が二頭以上出走し、そのうちの二頭が一位と二位を独占した場合に用いられる表現です。 例えば、山田さんが所有するサクラという馬とコマチという馬が同じ競走に出走し、サクラが一位、コマチが二位になったとしましょう。この場合は、「山田馬主の親子どんぶり」と表現されます。同じように、田中さんの訓練場所に所属するタイガーという馬とライオンという馬が同じ競走に出走し、タイガーが一位、ライオンが二位になった場合は、「田中厩舎の親子どんぶり」となります。 では、なぜこのような表現が使われるのでしょうか。それは、丼物のように一位と二位を「独占」した様子を、親子の馬が仲良く並んで走る姿に重ね合わせて生まれたと考えられています。 同じ釜の飯を食う間柄である馬たちが、競走でも上位を占めることで、まるで親子で力を合わせ、勝利を分かち合っているかのような印象を与えます。一位と二位を占める馬たちが、まるで仲の良い親子のように見えることから、「親子どんぶり」という言葉が用いられるようになったのです。この表現は、競馬ファンの間で広く使われており、競馬新聞や競馬中継などでもよく耳にすることができます。競馬独特の表現を知ることで、競馬観戦がより一層楽しくなるでしょう。