
ブックメーカー:競馬の新たな賭け方
競馬の賭け方には、主に二つのやり方があります。一つ目は、現在日本で広く行われている「共同投票方式」です。この方式では、皆が賭けたお金が一つの場所に集められます。そこから、競馬場を運営する側の手数料などが差し引かれ、残ったお金が、予想を当てた人たちに分けられます。つまり、当てた人が多ければ多いほど、一人ひとりが受け取れるお金は少なくなります。これは、まるで大きなパイをみんなで分けて食べるようなものです。パイの大きさは決まっているので、食べる人が多ければ一切れは小さくなりますよね。
二つ目は、「ブックメーカー方式」です。これは、馬券を売るお店のような場所で、あらかじめ決められた倍率で賭けるやり方です。この方式では、お金を賭けた時点で倍率が確定します。ですので、レース直前に倍率が変わっても、最初に約束された倍率で払い戻しを受けられます。例えば、10倍の倍率で賭けた場合、レース直前に倍率が5倍に下がっても、10倍の払い戻しが保証されます。これは、共同投票方式とは大きく違う点です。共同投票方式では、レース直前まで倍率が変動するため、賭けた時点では最終的な払い戻し額が分かりません。一方、ブックメーカー方式では、賭けた時点で払い戻し額が確定するので、安心して賭けることができます。競馬を楽しむ上で、どちらの方式にもそれぞれメリットとデメリットがありますので、自分に合った方法を選ぶことが大切です。