シンガリ

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競馬用語「シンガリ」徹底解説

競馬において、「しんがり」とは、レース中、常に一番後ろを走る馬、つまり最後尾を意味する言葉です。順位で言えば、最下位の馬のことを指します。競馬中継の実況でもよく耳にする言葉であり、競馬を好む人にとっては、なじみ深い言葉と言えるでしょう。例えば、「先頭は1番、しんがりは7番」のように使われます。レース中の馬の位置を表す言葉として、競馬新聞やスポーツ番組などでもよく見かける言葉です。 しんがりを走る馬が、そのまま最下位でゴールした場合、「しんがり負け」と言います。これは、他の馬に追いつくことができず、最後まで最後尾のまま走り終えたことを意味します。しんがり負けには、馬の力不足や体の状態、レースの流れが合わなかったなど、様々な原因が考えられます。また、騎手の作戦の失敗が原因となることもあります。 競馬は、馬の状態や騎手の判断、馬場の状態など、様々な要素が複雑に絡み合い、勝敗が決まる競技です。そのため、しんがりを走る馬が、必ずしも弱いとは限りません。レースの流れによっては、わざと最初のうちは後ろで待機し、最後の直線で一気に追い上げるという作戦をとることもあります。このような作戦は、体力を温存したり、他の馬の動きを見ながら有利な場所を確保するために有効です。場合によっては、しんがりから一気に先頭に躍り出て勝つこともあります。このような劇的な勝利は「しんがり一気」と呼ばれ、競馬ファンの間で大きな興奮と感動を呼ぶ名場面となります。しんがり一気は、競馬の面白さの一つと言えるでしょう。 このように、「しんがり」という言葉一つをとっても、競馬における馬の位置取りの重要性やレース展開の面白さを理解する上で欠かせない要素となります。競馬観戦の際には、しんがりの位置にいる馬にも注目してみると、レースの奥深さをより一層楽しめるでしょう。