つけ馬

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レースに関する用語

競馬におけるつけ馬の役割

競馬では、出走する馬の数が決まりよりも少ないと、レースを行うことができません。そのような時、レースを成立させるためだけに出走する馬のことを「つけ馬」と言います。つけ馬は、もともと出走させる予定にはなかった馬で、レースで勝つことを目的としていません。いわば、人数合わせのために参加するようなものです。 なぜこのような馬が必要なのでしょうか。それは、競馬のルールで、一定数の馬が出走しないとレースを開催できないと決まっているからです。もし馬の数が足りないと、馬券を売ることができず、競馬場や関係者に大きな損害が出てしまいます。それを防ぐために、つけ馬を出走させてレースを実施するのです。 つけ馬となる馬は、調教師が事前に登録している馬の中から選ばれます。レースに出走する他の馬と同様に、パドックに姿を現し、騎手が騎乗して本馬場入場も行います。しかし、レースでは他の馬に迷惑をかけないように、後方からゆっくりと走り、勝負には加わりません。もちろん、騎手も勝つために騎乗しているわけではなく、無事にレースを終えることを最優先に考えています。 このようなつけ馬の存在は、競馬を運営する上で様々な事情があることを示しています。一見すると奇妙に思えるかもしれませんが、馬券を買って楽しむ人々にレースを提供し続けるためには、必要不可欠な存在と言えるでしょう。つけ馬の存在を知ることで、競馬の裏側にある複雑な仕組みを少しだけ理解することができます。